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外来語には「お」「ご」はつけない


また、外来語には、基本的には「お」も「ご」もつきません。「おコーヒーとお紅茶、どちらがよろしいですか?」と聞かれることがありますが、本来は、コーヒーに「お」をつけるのは誤用です。
ただし、「おビール」「おトイレ」「おソース」などは日常語としてほぼ定着しています。
このように、言葉というのは、原則論はあっても、日常、多くの人が使うようになれば、しだいに通用していく、という要素があります。「お」や「ご」をつけるかどうか、その使い分けも、日頃から、人の話やテレビやラジオなどに耳を傾け、耳慣れた語感をもとにマスターするようにするほかはないといってもいいでしょう。
「おケーキ」「おコップ」「おセット」「おジュース」「おフルーツ」などは「お」をつけないほうがかえって洗練された印象です。
「お絵描き」「お習字」「お勉強」などは、幼児などに向かってやさしい雰囲気を出すためにつける「お」です。大人になっても「お絵描き」では、頭の程度を疑われてしまいます。




角川学芸出版
「社会人話し方マナーとコツ」
JLogosID : 5200032