100辞書・辞典一括検索

JLogos

35

三十八社
【さんじゅうはっしゃ】


旧国名:越前

経ケ岳東麓に位置する。縄文前期~後期にかけての三十八社遺跡がある。土器類・石器類のほか土偶の一部などが確認された(県史)。経ケ岳東麓部に7世紀頃の須恵器を出土した三十八社窯跡群がある。また,「帰雁記」には「泰澄大師は,当国浅水の辺三十八社といふ所の人なり」とあり,北陸街道西側の真言宗智山派白鳳山泰澄寺は泰澄大師伝承の故地として,境内には太師堂・産湯池・雷の池・座禅石などがある。地名由来は,泰澄の生誕地ということから「産所八社」が転訛したとも,朝倉時代までは38の社があったからとも諸説がある。慶長国絵図では浅水村に含まれている。
三十八社村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
三十八社(近代)】 明治22年~昭和32年の大字名。
三十八社町(近代)】 昭和32年~現在の福井市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7092767