福光組(近世)
江戸期の組名久留米藩領における広域行政区画である大庄屋組の１つ筑後国三潴【みずま】郡のうち当組に所属する村は，文化４年には福光・大角・大角町・福間・前牟田・土甲呂・土甲呂町・一丁原・北清松・南清松・北横溝・南横溝・北牟田・西古賀・久保・大坪・西牟田本・西牟田町・寛元寺・鷲寺・流・笹淵・口分田・野中・富安の25か村，ほかに西牟田田川出入野の名が見える（農政農民史料集）宝暦年間頃の「在方諸覚書」によれば，所属村は21か村・２町，古高１万4,003石余・役高１万2,090石余文化４年の石高（内検高）は本地１万4,105石余・開方1,247石余，反別は本地746町余（うち田661町余・畑田18町余・畑55町余・居屋敷11町余），この物成5,038石余，開方109町余（うち田56町余・畑田４町余・畑43町余），この物成376石余（農政農民史料集）宝暦７年の竈数677（御旧制調書／久留米市史）大庄屋は，寛永19年に福光村次郎右衛門，元禄８年に同村与市郎（家勤記得集／同前），宝暦年間頃は内田与十郎（在方諸覚書），文化年間も内田氏（矢賀部家文書／久留米市史）現在の筑後市・大木町・三潴町の各一部にあたる
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7442970 |