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(近代)明治2年2月8日〜8月7日の県名。岩手県の前身の1つ。明治元年盛岡藩領は維新政府の直轄地となり,諸藩による取締が行われるようになるが,そのうち二戸郡から北の諸郡は弘前藩主津軽越中守に取締りが命ぜられた。しかし,弘前藩が任地に赴く以前の明治2年に取締地住民の反対があり,弘前藩に代わって同年2月8日に黒羽藩大関美作守が任命された。取締の任を命ぜられた黒羽藩の権知県事村上一学の一行は同年4月7日に盛岡に到着,同月13日に盛岡で事務引継ぎをしたのち,三戸に役所を置いた。このため,のち次第に黒羽藩取締の地を三戸県と称するようになった。ただし,公式に三戸県と称するようになった時期が不詳のため,本辞典の地名編の各項目では「黒羽藩取締」と記述した。管轄は三戸・北・二戸の3郡6万6,375石余のうち八戸藩・七戸藩領を除いた4万5,350余石。このうち,のちに岩手県に属する二戸郡は江戸期の福岡通74か村と三戸通釜沢村の計75か村からなっている(北・三戸両郡は現青森県域)。同年8月7日九戸県の一部となる。
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