八百長
【東京雑学研究会編】
§インチキゲームのことを、なぜ「八百長」というの?
「八百長」は、一方が前もって負ける約束をして、本番ではうわべだけ真剣に戦うふりをすること、つまりインチキゲームのことだ。
明治時代、相撲会所(今でいう相撲協会)に出入りしていた八百屋の長兵衛、通称「八百長」という人が、一人の相撲の年寄りの碁の相手をさせられていた。長兵衛は年寄りに勝てる腕前だったのだが、お得意である年寄りの機嫌を取るため、常に一勝一敗になるように手加減していた。
このことから、イカサマのことを「八百長」というようになった。
意味が転じて、前もってしめしあわせておいて、それらしくふるまうことや馴れ合いのことも八百長というようになったという。
| 東京書籍 「雑学大全」 JLogosID : 12670933 |