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RDF


refuse derived fuel

 家庭ごみをエネルギー的に有効利用する1つの形態。家庭から排出される生ごみ、紙、プラスチックごみなどを加熱・圧縮し、クレヨン状に固めた燃料。家庭ごみより熱量が高く、ごみを直接焼却するよりも、高温・均質な燃焼を確保しやすい。広域から収集可能で輸送しやすいという利点もあり、発電の燃料に利用できる。厚生省(現在は環境省所管)が補助金をつけて自治体に製造施設の建設を奨励したことから、1990年代後半から全国に広がった。RDF利用する発電所は2001年4月に操業を開始した茨城県神栖町(現・神栖市)を始め全国に建設されたが、03年8月に三重県多度町(現・桑名市)の県の発電施設で7人の死傷者を出す火災爆発事故が発生。その後の国の調査で、全国の同様な施設で計32件の事故・異常が起きていたこと、また大量のRDFを長期間積み上げて保管すると発熱・発火に至ることが判明した。04年、消防庁RDFを石炭などと同等の指定可燃物に指定し、環境省も製造や保管施設に安全上の基準を示した。




朝日新聞社
「知恵蔵2009」
JLogosID : 14847074