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100歳以上人口


 65歳以上の高齢人口を65~74歳(前期高齢人口)、75~84歳、85歳以上に分けて2000~25年における5年ごとの年成長率計算すると、20~25年を除き、85歳以上が最も高い伸びを見せる。これらの数値は既に生まれている人口をベースにしているので、極めて高い確率で予測できる。85歳以上人口の中でも100歳以上人口が一番急成長しており、今後もその傾向は持続する。敬老の日が制定された1963年には、全国で100歳以上が153人いたが、06年9月現在では2万8395人に増加。男女比では圧倒的に女性が多く、2万4245人。一般的に、高齢者の中で女性が多いのは、男女の寿命の格差拡大に起因する。女性の優位性は、65歳以上の高齢人口全体でも観察され、05年には女性が男性を407万人上回っているが、25年には459万人まで格差が広がりそうだ。人口高齢化現象が進むと人数で女性優位となる現象を高齢人口の女性化と呼び、今後どこまで男女の寿命が延びるかに関係している。また、最高死亡年齢の上位50人の平均は、50年の101歳から03年の109歳まで上昇。03年には上位50人の中で女性が占める割合は約84%で、ここでも女性が優位となっている。増加パターンを見ると、医療及び年金における国民皆保険制度が確立された後の1960年代後半から増加ペースが加速傾向にある。




朝日新聞社
「知恵蔵2009」
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