100辞書・辞典一括検索

JLogos

353

食道ガン
【しょくどうがん】


Esophageal Carcinoma

 食道は咽頭から下の頸部食道、胸の中の胸部食道、みぞおちから胃までの腹部食道に大別されます。この食道に発生するのが食道ガンです。まだ原因ははっきりと解明されていませんが、男性に多く、お酒を多く飲む人(とくに濃い酒、ウイスキーや焼酎の原酒など)、また最近の研究で本来、お酒の弱い人がお酒をよく飲むようになったことでなりやすいといわれています。喫煙も食道ガンの危険因子です。ほとんどは扁平上皮ガン(食道の粘膜からできるガン)で胸部食道に多く発生します。
 近年では欧米のように腺ガン(食道粘膜が円柱上皮化して発生)も増えてきました。これは下部食道に好発します。いずれも初期の段階では症状が出づらく、嚥下障害や疼痛(とうつう)などの症状があった場合には進行していることも少なくありません。したがって検診などによって早期に発見することが重要です。




日本医療企画
「標準治療(寺下医学事務所)」
JLogosID : 5035100