水虫、いんきんたむし(白癬)
【みずむし、いんきんたむし(はくせん)】
Tinea
皮膚糸状(じじょう)菌(多くは白癬〈はくせん〉菌)という一種のカビ(真菌)によって生じる感染症です。生じる場所によりそれぞれ呼び名があります。足は水虫(足白癬)、爪は爪水虫(爪白癬)、股はいんきんたむし(股部白癬)、体はたむし(体部白癬)、頭はしらくも(頭部白癬)です。白癬菌はカビですので高温多湿を好み、ケラチンという皮膚のタンパクを栄養源とするため、足の裏、足指の間などが白癬菌にとって最も住みやすい場所になります。通常は、皮膚の表面に感染しますが、時に頭の毛から皮膚の中に入りこみ、広範囲に膿んで脱毛をきたすケルズス禿瘡(とくそう)という深在性の白癬が生じることもあります。また、体を密着させる格闘技などで感染が拡がるトンズランス菌による白癬もあり、頭、体にみられます。
| 日本医療企画 「標準治療(寺下医学事務所)」 JLogosID : 5035325 |