堀江
【ほり-え】

[名]
地面を掘って水を通した水路。人工の水路。運河。
[例]「◎ほりえより水脈(みを)溯(さかのぼ)る梶(かぢ)の音(おと)の間(ま)なくそ奈良(なら)は恋しかりける」〈万葉・二〇・四四六一〉
[訳]「◎水路を通って水脈をさかのぼる舟の梶(かじ)の音のように、絶え間なく奈良の都は恋しいことだ」
<参考>用例中の「ほりえより水脈溯る梶の音の」は「間なく」を導く序詞。

![]() | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5073133 |