瞬く
【ま-たた・く】

[自][カ四]か/き/く/く/け/け
((「目(ま)叩(たた)く」の意。「まだたく」ともいう))[1]まばたきをする。
[例]「目のきろきろとして、またたきゐたり」〈堤中納言・はいずみ〉
[訳]「(墨をなすりつけてまだらになった顔で)目だけはきょろきょろと光らせて、まばたきをしていた」
[2]灯火が消えそうになったり、明るくなったりする。ちらちらと明滅する。
[例]「火はほのかにまたたきて」〈源氏・夕顔〉
[訳]「灯火はかすかにちらちらと明滅して」
[3]どうにか生き長らえている。やっと生きている。
[例]「冥途(よみぢ)の絆(ほだし)にもてわづらひ聞こえてなむ、まだたき侍る」〈源氏・玉鬘〉
[訳]「(玉鬘(たまかずら)の君をいとおしむ気持ちが)冥途(めいど)へ行く障害となって、(その気持ちを)もてあまし申し上げて、(いまだに)どうにか生き長らえているのでございます」

![]() | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5079047 |




