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もの-から
【もの-から】


<接助>

((名詞「もの」+格助詞「から」から))〔活用語の連体形に付く〕[1](逆接の確定条件)…のに。…ものの。…けれども。
[例]「御衣どもなど、いよいよ焚(た)き染(し)めさせ給ふものから、うちながめてものし給ふけしき、いみじくらうたげにをかし」〈源氏・若菜・上〉
[訳]「(光源氏の)お召し物に、念入りに香をたきしめさせなさるけれども、もの思いにふけっていらっしゃる(紫の上の)ごようすは、たいそういじらしく美しい」
[例]「いたましうするものから、下戸(げこ)ならぬこそ男(をのこ)はよけれ」〈徒然・一〉
[訳]「迷惑そうにはするものの、まったく飲めないわけではないのが、男としては良いのである」


[2]((中世以降))(順接の確定条件)…ので。…から。
[例]「さすがに辺国の遺風忘れざるものから、殊勝に覚えらる」〈奥の細道・末の松山・塩竈〉
[訳]「やはりへんぴな土地に昔から伝わる風習を忘れていないので、感心なものに思われる」
<参考>[2]は、接続助詞「から」に原因・理由を表す用法があることから派生した用法と思われる。




東京書籍
「全訳古語辞典」
JLogosID : 5080293