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憶良(おくら)らは 今は罷(まか)らむ 子泣くらむ それその母も 我(あ)を待つらむそ
【おくららは】


〔〔和歌〕〕〈万葉・三・三三七・山上憶良(やまのうへのおくら)〉
[訳]「憶良めは、今はもうおいとましましょう。子供が泣いているでしょう。それにその母も私を待っているでしょうよ」
<参考>憶良が宴会を退出する際に詠んだ歌。「らむ」の繰り返しのリズムを生む。「憶良ら」の「ら」は自分をへりくだって添えた接尾語。第四句、『万葉集』の原文は「其彼母毛」。「其の彼の母も」と読んでその子のあの母も、と解する説、「其被母毛」の誤りと見て「そを負ふ母も」と読み、その子を背負っている母も、と解する説もある。




東京書籍
「全訳古語辞典」
JLogosID : 5082164