六道
【ろく-だう】
[名]
ろく-だう【六道】(―ドウ)((仏教語。「りくだう」ともいう))すべての生き物が生前の行いによって、死後に行くとされる六つの世界。地獄・餓鬼(がき)・畜生の三悪道と、修羅(しゅら)・人間・天上の三善道があり、この六つの迷いの世界の中で生死を繰り返す(=輪廻(りんね))とされる。「六趣(ろくしゅ)」
[例]「経はろくだうの衆生(しゅじゃう)のために六部書かせ給ひて」〈源氏・鈴虫〉
[訳]「(法華経(ほけきょう)の)経文は、六道に迷う人々のために六部書かせなさって」
| 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5083363 |