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みのけ-よだ・つ
【みのけ-よだ・つ】


((「よだつ」は「いよ立(だ)つ」の変化した語))(寒さ・驚き・恐怖・緊張・感動などのために)全身の毛が逆立つようにぞっとする。「身(み)の毛立(けだ)つ」
[例]「修法(しゅほふ)の声、みのけよだって、如何(いか)なる御物の気(け)なりとも、面(おもて)を向かふべしとも見えざりけり」〈平家・三・御産〉
[訳]「祈祷(きとう)の声は、ぞっとするほどで、どのような物の怪(け)でも、立ち向かうことができるともみえなかった」
<参考>用例中の「みのけよだっ」は「みのけよだち」の促音便。




東京書籍
「全訳古語辞典」
JLogosID : 5101582