おほとの-ごも・る
【おほとの-ごも・る】

[自][ラ四]ら/り/る/る/れ/れ
おほとの-ごも・る【大殿籠る】(オオトノ―)
▲「大殿」(=寝殿)に動詞「籠(こも)る」が付いて連濁した語。御寝所にお入りになる意。寝る意の「寝(ぬ)」「寝(い)ぬ」の尊敬語。(「寝」「寝ぬ」の尊敬語)おやすみになる。眠りなさる。
[例]「親王(みこ)、おほとのごもらで明かし給うてけり」〈伊勢・八三〉
[訳]「惟喬(これたか)親王はおやすみにならないで夜をお明かしになってしまった」
<参考>(1)寝る意の尊敬語として「寝(な)す」(=「寝(ぬ)」に尊敬の助動詞「す」が付いて変化した上代語)や、「御寝(ぎょしん)なる」(中世)などがあった。(2)連用形「おほとのごもり」は他の動詞と複合し、「大殿籠り起く」「大殿籠り過ぐす」などのように用いられた。

![]() | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5104300 |




