多岐亡羊
【たきぼうよう】
【意味】学問の道がいろいろに分かれていて、針路に迷うこと。転じて、方針がいろいろで、どれに従うか思案すること。
【用例】●大学に入ってやがて三年目、いよいよ教養課程から専門課程に進むわけですが、多岐亡羊、どの学科にするか迷っています。服一着にしろ、進路にしろ、現代の子どもたちはあまりにも多くの選択肢を持っている。その多岐亡羊の中で自分を見失ってしまう子も少なくないだろう。
【出典】『列子』説符
【類語】岐路亡羊・亡羊之嘆
【故事】中国、戦国時代、逃げた一匹の羊を大勢で追いかけたが、枝道が多くて見失った。楊朱がこれを見て、学問の道もあまりいろいろに分かれていると容易に真理が得られなくなると嘆いたという。
| あすとろ出版 「四字熟語の辞典」 JLogosID : 5560761 |