100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

曹渓寺
【そうけいじ】


釧路地方浜中町榊町にある寺。臨済宗妙心寺派。山号は日東山。本尊は釈迦牟尼仏。明治8年,東京府出身の梅渓宗慎が師絶江宗音とともに管長代理上田璟厳に随行して地内に布教し,同14年弔祭布教所を設置したのに始まる。明治19年には寺号を公称(釧路国郷土誌)。地内の葬祭はそれ以前まで蝦夷三官寺の1つ厚岸国泰寺に頼っており,曹渓寺の創設により弔祭の不安は解消された。しかし,当寺の創置以後も,定着する寺院は少なく,明治末年には宗派を超えて布教と慈善事業を推進する浜中各宗同盟協会が結成されていた。境内には延命地蔵菩薩や豊漁祈願の弁財天・竜王神が安置され,明治31年庫裏建築を機に女人講が始まり現在の観音講へ発展する。寺名は開山の梅渓が東京麻生曹渓寺で絶江に師事したことによる。明治27年頃の檀家数は約100戸(北海道寺院沿革誌・浜中町史)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7004579