忠別橋
【ちゅうべつばし】

忠別川に架かる橋。旭川市の宮前通4丁目と神楽1条4丁目を結び,国道237号が通る。昭和44年までは国道12号と重用。橋長172.3m,幅員14.4m(うち車道9m,歩道両側各2.5m),型式は2~3径間連続板桁で,昭和60年7月に完成,ユニークな発想とデザインで話題になった。旭川市の橋梁史上最古の橋で,明治22年に車馬道として全通した上川仮道路の現橋の位置に,同24年長さ27.3m,幅4.5mの橋(釣り橋といわれた)に陸橋を連続した,橋長59.1mの神楽橋が架設されたのに始まる。大正2年老朽化した神楽橋は木橋(長さ136.4m,幅員7.3m)に架け替えられ,忠別橋と改称。河川の氾濫が頻発し,何度も改修や架け替えられたが,永久橋は昭和29年着工,同30年に完成,橋長172.3m,幅員14m(うち車道9m)であった。交通量の急増に対処するため,同44年国道12号バイパスが完成したが,交通難は激化をたどり,かつ重車両の増加による橋の支持力の低下と老朽化により,新橋の架設を決定,昭和58年7月着工,同60年完成した。新橋梁は河川公園の一部としてデザインされ,橋の入口両側に4か所の小公園を配し,橋の中程の両側各2か所に楕円形の突出しを設置し彫像が立つ。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7005118 |