100辞書・辞典一括検索

JLogos

32

洞爺湖
【とうやこ】


胆振(いぶり)地方の蛇田(あぶた)町・洞爺村・壮瞥(そうべつ)町にまたがる湖。円形のカルデラ湖で,径8~11km,周囲46km,面積69.4km(^2),最大深度179.7m,水面標高84mの淡水の貧栄養湖。湖の中央に中央火口丘があり,溶岩円頂丘の大島・観音島・弁天島・饅頭島の4島が浮かぶ。湖岸は外輪山の急崖をなすが,北岸には早月川(ポロベツ川)の沖積地がある。南岸には有珠山・四十三山・昭和新山などの寄生火山があり,洞爺湖温泉・壮瞥温泉がある。湖水は,かつて分水嶺内の水を集めて壮瞥滝から落下して壮瞥川となり,長流(おさる)川に合流していたが,現在は洞爺湖温泉町から蛇田町青葉町へ導水し発電に使用され,湖ではヒメマスの養殖が行われる。湖周辺は混交林の原始林に囲まれ,支笏洞爺国立公園の中心として観光客で通年にぎわう。冬にはマガモ・ホシハジロ・カワアイサ・コガモ・ハシビロガモ・キンクロハジロ・オオハクチョウが飛来する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7005451