100辞書・辞典一括検索

JLogos

17

豊泉?
【とよいずみ】


(近代)昭和13年~現在の行政字名。はじめ中頓別村,昭和24年からは中頓別町の行政字。もとは中頓別村の一部。もとは兵知安(ペーチャン)と呼ばれていた地域の一部。明治31年ウソタンナイ川に豊富な砂金が発見され,探鉱者は兵知安川流域の当地に入り込んだが,同39年頃までに大半は退去。明治34年楢原民之助は砂金掘から狩猟に転じ,頓別原野36線に仮小屋を作り,翌35年から農耕に従事。これが中頓別町定住者の嚆矢とされる。同41年道徳安二は,兵知安から平賀内にわたり500町歩の払下げを受け,7戸・36人を率いて入植,道徳農場を開く。農場はのちに久保農場となる。大正初期道徳農場に,山田徳次郎を管理人に23戸が入植。戦後次第に入植者が増加,昭和20年代後半には約30戸となった。同30年には39戸・220人となり最盛期を迎える。同35年道道乙忠部中頓別線(道道美深中頓別線と改称)着工。同40年豊泉神社(昭和5年創建)を中頓別神社に合祀。世帯数・人口は,同年24・128,同50年17・68。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7005752