中野
【なかの】

(近代)昭和4年~現在の行政字名。はじめ木古内村,昭和17年からは木古内町の行政字。もとは木古内村大字木古内村の一部,農地。地名の由来は,中世の道南十二館の1つである中野館による。安政3年以前,松前の阿部屋伝次郎が畑地2,760坪を開いたと伝承される(蝦夷実地検考録)。松浦武四郎「廻浦日記」に,「仲の川」と見える。明治19年旧庄内藩士族105戸が地内にも分散移住。昭和31年冷害,同39年集中豪雨。世帯数・人口は,昭和10年58・406,同26年52・435,同40年58・307,同55年36・135。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7006038 |