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小泊村
【こどまりむら】


旧国名:陸奥

津軽半島の北西端に位置する。地内の大部分は山地で,ヒバの自然林に覆われた中山山地を背にする。平地は南部の小泊川流域のみ。南西には景勝地小泊岬(権現崎)がある。地名は「大泊」に対して「奥の港」を意味するという。また,昔は当地の老人が「ぼん泊」と呼んでいたといわれ,アイヌ語のボン・トマリ(小さい・泊地)によるという説もある(アイヌ語地名の研究)。縄文時代の遺跡は小泊湾を望む丘陵上に6か所と字下前に権現崎遺跡が発見され,そのほか縄文時代から平安期にわたる折戸遺跡(字折戸)は,縄文時代の土器片,弥生後期の土器,平安期の土師器・須恵器・製塩土器・鉄滓などを出土。弁天島遺跡は小泊港西方の弁天崎にあり,もとは島であった。ここから中世の陶磁器が出土する。この遺跡の南丘陵上の柴鼻にある柴崎城(現明神宮の位置)は,安東氏が拠った城といわれ,この付近から青磁が発見されている。永享4年説もあるが,嘉吉3年12月南部義政に攻められた安東盛季は柴崎城を捨て小泊から松前へ逃れたという(松前旧事記)。権現崎(小泊岬)は熊野権現にちなんだ名で,この付近に熊野権現があったという(十三往来/県史1)。安東氏退転のあと,南部氏が天正年間に至るまで支配したと考えられる。
小泊村(中世)】 江戸期~明治22年の村名。
小泊村(近代)】 明治22年~現在の北津軽郡の自治体名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7010906