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新郷村
【しんごうむら】


(近代)昭和30年~現在の三戸郡の自治体名。五戸川最上流域に位置する。わずかな低地をつくるほかは,ほとんどが奥羽山脈の東に連なる丘陵山地に覆われる。村名は合併時に新たに作られたもの。戸来(へらい)村と野沢村西越が合併して成立。戸来・西越の2大字を編成。役場は戸来に所在し,西越に支所を開設。昭和34年戸来・金ケ沢の両小学校が統合され,戸来小学校となり,同55年には小坂・戸来・川代の3中学校が統合され,新郷中学校が創立。昭和40年八戸より五戸経由の十和田湖線のバスが開通。同49年十和田湖に隣接する迷ケ平高原が自然休養林地区に指定されると,同高原を中心に十和田湖東口の秘境コースとして注目をあびる。昭和46年二ノ倉ダム,同54年には又木戸ダムが竣工した。産業は米・野菜・葉煙草の農業と古い伝統を誇る畜産が主体となるほか,村域の80%を占める林野の振興もはかられている。第1次産業の農林業に67%の人々が従事している純農村地域である。典型的山地に立村するため,人口流出が続いており,昭和42・49年に山村振興法の適用を受け,昭和45年には過疎振興地域の指定をうけて新しい村づくりの諸事業を展開中。昭和31年五戸町の一部を編入。同46年十和田市との間で境界変更実施。世帯数・人口は,昭和30年1,028・6,751,同50年1,045・4,448,同55年1,024・4,333。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7011377