100辞書・辞典一括検索

JLogos

41

志津川
【しづがわ】


旧国名:陸奥

志津川湾奥に臨み三陸漁場の重要漁港であり,郡南産業文化の拠点。古くから本吉郡の行政の中心である。地名の由来は「朝日城の下に清水涌出候処之あり候に付き」清水川といい志津川は清水川の意味とされ,「本良四郎高衡居住に付」元良本郷といい「元良と書記」してのちには元良川も併用されるに至ったという(安永風土記)。藤原秀衡の四男本吉冠者高衡が居住したとされている。字下保呂毛(しもほろげ)の朝日館(本吉館)に中世末期の永正年間,桃生(ものう)郡地方において山内首藤氏と抗争を繰り返した葛西氏の部将に「元良播磨守春継」がいる(首藤家文書)。また「葛西盛衰記」には,天正18年豊臣秀吉の部将蒲生・木村勢を迎えて佐沼城にこもった侍大将に「本吉・清水川城主本吉大蔵少輔胤正,嫡男千葉常陸介胤遠」が見える。「古城書上」には「朝日城清水川村千葉大膳太夫重次」が記され,字田尻畑(たじりばたけ)(館の下とも)大雄(だいおう)寺は重次の中興と伝え,同寺の文禄元年銘の古碑はその墓といわれている。明応8年(推定)の「薄衣状(うすぎぬじよう)」にも「元良信濃守」なる者が見え,これが朝日館の元良氏の嫡宗になるのでないかと思われるが不明。
志津川村(近世)】 江戸期~明治8年の村名。
志津川町(近代)】 明治28年~現在の本吉郡の自治体名。
志津川(近代)】 昭和30年~現在の志津川町の行政地名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7017905