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【つつみ】


旧国名:陸奥

柴田郡の南西部にあり,刈田(かつた)郡蔵王(ざおう)町宮(みや)との境界,天狗森山(173m)より派生する舌状丘陵の谷あいに立地する。地名の由来は「安永風土記」によれば「当村往古東方半分余堤に御座候故村名に唱え来り候」とあり,村の大半を占める堤があったことから称するようになったという。この堤は東方の平(たいら)・大河原両村の用水であったが,刈田郡宮村定谷口(じようやぐち)堰の築堰により不用となったので開発されて水田と化した(安永風土記)。堤跡地の水田は一面の湿田で,深田にはまった人の耳をつかんで引き上げたという耳取(みみとり)の字名も残っている。丘陵をなす凝灰岩の岩層はホタテガイやハマグリなどの貝化石が層をなしており,地質学界から堤層と名づけられている。また丘陵の東南斜面には横穴古墳や住居跡の遺跡も多い。
堤郷(中世)】 戦国期に見える郷村名。
堤村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
堤(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7018377