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楼台村
【ろうだいむら】


旧国名:陸奥

(近世)江戸期~明治22年の村名。登米(とめ)郡二十五邑の1つ。北上川東岸に位置する。もと良代と書いていたが,享保8年仙台藩主伊達吉村が当地を訪れた際,楼台と書き換えさせたと伝える(安永風土記)。しかし,嵯峨立(さがたち)との境に物見山があることからすれば,良代はもともと楼台で,ある時期のものみ=うかみの丘だったと考えることもできる。「元禄郷帳」の村高283石余,「天保郷帳」では367石余。「安永風土記」によれば,村高は田代21貫余・畑代14貫余で計36貫余。一円蔵入地。人頭105・家数105・人数600・馬107・小艜3。神社は鳥海社・照井社・金沢社・天満社・愛宕社の5社,寺は曹洞宗松谷山東昌寺。地内照井にある名木逆榁木には,源義経伝説があり,枝はすべて逆枝であるという。明治元年土浦藩預り地となり,以後,涌谷(わくや)県・登米県・一関県・水沢県・磐井(いわい)県を経て,同9年宮城県登米郡に所属。この間同8年米谷(まいや)村に合併,楼台は同村の字・通称となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7019530