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古口
【ふるくち】


旧国名:出羽

最上地方,最上川中流域に位置し,河岸に集落が立地する。地名は古くから最上地方と庄内地方を結ぶ交通の要衝であり,月山参詣の行事なども,当地で船から上るものが多かったことに由来するという。当地の地名は,現存する中世の文書・記録には見えないが,天正11年と推定される4月11日付の最上義光書状は「古口殿」にあてられている(別集奥羽文書纂/県史15上)。この「古口殿」とは,古口城将秋穂飛騨守のことで,秋穂氏が拠ったという楯跡は,古口集落の西の台地上に現存している。また地内には縄文時代の猪ノ鼻・堂坂遺跡がある。
古口村(近世)】 江戸期~明治8年の村名。
古口町村(近代)】 明治8~22年の村名。
古口村(近代)】 明治22年~昭和30年の最上郡の自治体名。
古口(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7027401