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松嶺県
【まつみねけん】


(近代)明治4年7~11月の県名。山形県の前身の1つ。慶応4(明治元)年閏4月21日に発布された新政府の政体書で地方官制として定めた府藩県三治制により,明治2年6月22日,旧藩主酒井忠匡を知藩事とする松山(松嶺)藩の後身。同4年7月の廃藩置県により設置され,羽後国飽海(あくみ)郡松山(現松山町)にある旧藩庁を改めて県庁とし,松山・余目(あまるめ)および村山郡左沢(あてらざわ)周辺217町村を管轄した。村高は2万2,500石余(地方沿革略譜)。管内は,最上川北岸に位し,舟運の便がよく庄内米の産出により著名。同4年11月府県改置(3府72県制実施)に伴い,同月大泉県とともに廃県となり,酒田県(第2次)に統合された。ただし羽前国村山郡内の77か村(村高1万3,752石余)は旧山形県に統合された(県史1)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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