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高野宿
【たかのしゅく】


旧国名:陸奥

(近世)江戸期の陸前浜街道(別称相馬路)の宿駅。浪江宿とも称す。権現堂村のうち。「奥相志」(相馬市史4)によれば「邑中に南北の街路あり,駅舎あり。浪江町と曰う」とあり,権現堂村の街道沿いの町並みを浪江宿と称したが,さらに浪江宿の条に,もとは高野町と呼称したが,寛政年間に浪江宿となったと見える。町並みは4町余で家数84軒であったが,火災に遭い万延元年に再建し,南北300間の宿並みとなる。上りは大江駅,下りは原町駅へ継ぎ送る。文化14年の領内里程によれば,新山宿より高野宿まで1里16町,長塚宿より高野宿まで1里8町,小高宿へは2里12町9反とある。弘化2年頃の領内本道横道駅々運賃定には,小高宿へは2里半で本馬120文・軽尻81文・人足60文,長塚宿へは1里半で本馬61文・人足31文,新山宿へは本馬72文・軽尻48文・人足36文と定められ,ほかに横道として室原へ軽尻53文,請戸へ本馬40文・軽尻20文,幾世橋へ本馬20文・軽尻13文であった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7032087