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六道町
【ろくどうまち】


(近代)昭和40年~現在の宇都宮市の町名。もとは宇都宮市錦町1~2丁目および昭和通1丁目・西原町・陽西通2丁目の各一部。住居表示実施により成立。町名については,仏語の六道(一切の衆生が善悪の業によって,おもむき住む六つの迷界)に由来する説と,「六本の道の分岐」を意味する説とがある。当町域は江戸期「六道口」「六道辻」などと呼ばれる武家屋敷地で,足軽組屋敷があった。また,報恩寺など寺院の多い所でもあった。六道口は,宇都宮から壬生(みぶ)・栃木に通ずる街道の要地で,古くから木戸があり,城下の出入りを取締っていた所である。慶応元年5月14日発令の「宇都宮藩諸局御役人並兵隊名前帳」によれば口々見張取締の石原兵内が南新町口・鹿沼道口・新田町口とともにこの六道口の取締にあたっている。また,六道口は,維新期の戊辰戦争の際には,西軍による宇都宮奪還戦の激戦地となり,六道口近くの報恩寺には西軍戦死者の墓があり,六道辻にも明治7年「戊辰役戦死墓」が建てられた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7044203