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住吉町
【すみよしちょう】


(近代)明治3年~現在の町名。はじめ高崎町,明治33年からは高崎市の町名となる。江戸期は赤坂村字出先の耕地で,人口が増加して町並みを形成して字大橋と称していたが,明治3年町名が付けられることとなり,その際,嘉名を選ぼうと住吉のほか竹川・真砂などを紙に書いてくじを引いたという(更正高崎旧事記/高崎市史)。なお赤坂村金井に文明年間頃長松寺が建立され,同寺境内には住吉明神の祠があった。高崎の中心市街地の北に位置する。南は相生町,北は大橋町,西は台町,東は請地町と接する。北の境には長野堰が流れ,町の中央を三国街道が貫通している。「郡村誌」によれば東西50間・南北3町。明治32年の戸数154。なお明治11年当町から出火して700余戸を類焼,このとき歩兵第3連隊警察署より救助焚出しがあり,罹災者を安国寺・大信寺・長松寺・覚法寺に収容した。また同18年にも田村屋より出火して275戸を焼失したが,度重なる災害にもかかわらず,急速に都市化が進んでいった。なお城峰神社と庚申の石宮が長野堰沿いにあり,空地は現在子どもの遊具が置かれ,小さいながらも遊園地となっている。庚申塔には正徳元年の年紀がある。当町では毎年3月5日に庚申祭りを行い,同日,城峰神社の祭礼も行っている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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