和田橋
【わだばし】

烏川に架かる橋。高崎市高松町と八千代町・片岡町を結ぶ。県道藤木高崎線が通る。昭和42年聖石橋の北約750m，烏川と碓氷(うすい)川の合流点に架設された。橋長338m・幅員13mで，車道８.５m，歩道は両側に２mずつ。型式はＰＳコンクリートＴ桁橋。橋名は戦国期の高崎の城，和田城に由来している。架設は県道藤木高崎線の通る千代八千代橋（現八千代橋）が昭和41年の碓氷川の増水で流失したことを契機としている。県道藤木高崎線の一部が路線変更になり，千代八千代橋に代わる新橋として下流約600mに架設された。架設により，聖石橋の交通量が大幅に緩和されるとともに，高崎市街地と烏川右岸地域とが直結した。県道の整備と相まって，烏川右岸地域の都市化と宅地化が進展し，高崎市のベッドタウンが形成されている。この橋の左岸は高崎城跡であり，市役所や裁判所などの中心地機能が多く立地し，Ｃ.Ｂ.Ｄ.（中央業務地区）が形成されている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7047438