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石橋郷
【いわはしのごう】


旧国名:下総

(中世)平安末期~鎌倉期に見える郷名。下総国印東荘のうち。久寿年間頃と推定される印東荘郷司村司交名に「石橋 苅田成家」とある(醍醐寺本醍醐雑事記裏文書/平遺4750)。当時印東荘下司であった平常澄の下,苅田氏が郷司として在地支配に当たったものと推測される。鎌倉期には,金沢文庫所蔵「倶舎論宗要集」の正嘉元年12月4日付奥書に「於下総国印東庄石橋郷書之」と見える(県史料県外)。江戸初期に上・下2郷に分かれたと思われ(印旛郡誌),現在の酒々井(しすい)町上岩橋・下岩橋付近に比定される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7053119