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稲目郷
【いなめのごう】


旧国名:武蔵

(中世)鎌倉期~戦国期に見える郷名。武蔵国橘樹(たちばな)郡のうち。文永3年5月2日の北条時宗下文に「鶴岡八幡宮領武蔵国稲目・神奈川両郷役夫工米事」と見え,武蔵国目代に対して,当郷の伊勢大神宮役夫工米の免除を命じている(鶴岡八幡宮文書/県史資1-526)。下って南北朝期の建武3年6月13日の鶴岡八幡宮別当覚助法親王預ケ状にも「鶴岡八幡宮寺領内稲目郷」とあり,御灯料所として小別当大庭宮能に預け置かれている(同前3上-3276)。その後,戦国末期にも天正18年7月17日の鶴岡八幡宮領指出に「拾弐貫文〈武州〉稲目郷之内 但灯明領」と見える(後藤俊太郎氏所蔵文書/埼玉県史史料編6)。江戸期の上菅生(かみすがお)村の小名に稲ノ目が見え,現在の川崎市多摩区東生田・枡形のうちに比定される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7065770