金目川
【かなめがわ】

金目川水系の主流。大山の南西,秦野(はだの)市蓑毛(みのげ)の北方に源を発し,山間部ではほぼ南流し,秦野盆地内に入り南東に流路を変え,同市落合で葛葉川を合わせ,同市上大槻で水無川と合流し,平塚市の北西から中央にかけて流れ,同市上平塚で渋田川を合わせて花水川となり,相模湾に注ぐ。流長21km・流域面積184.2km(^2)の2級河川。河川法による支流数11。当河川は隣接する葛葉川・水無川・四十八瀬川と比べて,河川勾配が急で,深く浸食され,河床が低い。このため,流路がやや長く,流路の周辺地域には小規模な平地がみられる。上流部の蓑毛付近から,秦野市東田原,あるいは落合の国立神奈川療養所付近に至る地域の両岸は,山地から盆地に変わる典型的な地形を作っている。また,秦野市街の北方では,第四紀更新世の地層が深く刻み込まれ,谷が形成され,第四紀層のみごとな崖がみられる。川名は,「新編相模」には「源は蓑毛村春岳山より湧出す,故に上流にては,春岳川と称し,東田原村に至て始めて金目川と呼ぶ」とあり,下流の金目村より起こった名である。金目川の「金」は鍛冶関係の土地を表し,「目」は川の横に作られた集落のことをいった。当河川は,渋田川・鈴川・大根川などの支流と平塚市域で合流し,花水川と呼ばれるようになる。花水川は元来,主流を欠く川といわれ,金目川に代名されることもある。川名も,川岸に桜が多く,花びらを川面に多く散らすことによるという。桜のほかに,ヤマトナデシコの群落も有名で,「更級日記」の一節にも記されている。「新編相模」では,「源平盛衰記」にある金江川,「曽我物語」にある金屋川はそれぞれ金目川の誤りとする。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7066392 |




