不動滝
【ふどうだき】

東礪波(ひがしとなみ)郡井波(いなみ)町の南端，西大谷(にしおおたん)川の上流にかかる滝。高さ約10m。滝口より少し下に岩塊が突き出しているが，これが不動尊￥の坐像に似ていることからこの名がついた（井波誌）。西大谷川上流域一帯には，侵食に対して強い岩稲(いわいね)火山岩層が連続して露出しているので絶壁や滝が多い。この滝もその１つである。滝の水が細るときは剣のように見えるという。八乙女(やおとめ)スカイラインから見ることができる。下流に，タンス岩・ナガモチ岩などの大きな奇岩がある。この川石は庭石としてえ珍重されている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7084237