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【かけはし】


旧国名:加賀

梯(かけはし)川下流右岸に位置する。沖積平野上にあり,たびたびの水害にあっている。地名は,川に架けられた橋の付近にできた集落であることによる(小松市史)。「天文日記」天文16年11月24日条に,「就当番之儀,梯了願樽粟餅持参,第五」と見える。当地に本願寺の番衆を務めた門徒組衆がいたことが知られる。次いで「朝倉始末記」によれば,天文24年7月21日越前朝倉勢が侵攻したが,同10月江沼郡敷地の西の山に陣した山崎新左衛門尉吉家は手勢を率いて安宅の陣を放火しようと出陣,「安宅ノ川向ヲ見ニ,水上ハ懸橋」と見える。
梯村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
梯(近代)】 明治22年~昭和15年の大字名。
梯町(近代)】 昭和15年~現在の小松市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7086287