茶臼山
【ちゃうすやま】
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神山(かみやま)ともいう。武生(たけふ)市街の南西端に位置する分離丘陵の1つ。標高(南頂)約150m。山名の由来は不明ながら茶臼山は古墳に関係するか。市街からは双コブのラクダの背のような山容をみせ,上空から見ると瓢箪の形状を示す。花崗岩で構成され,南北約750mの全域にわたって約60基の円墳が分布する。茶臼山古墳群は一部調査され,5世紀頃のものと推定されるが,7世紀頃の須恵器も出土している。また,南頂付近には茶臼山城跡が,標高約103mの北頂付近には金比羅社と観音堂がある。南麓にはかつての西街道が通り,現在も武生市街から越前海岸に出る主要道路となっている。周囲は武生市街地が拡大してきている。
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![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7093711 |