大和村
【やまとむら】

(近代)昭和16年~現在の東山梨郡の自治体名。東山梨郡初鹿野(はじかの)村・鶴瀬村と東八代(ひがしやつしろ)郡木賊(とくさ)村・田野村・日影村が合併して成立。旧村名を継承した5大字を編成。甲府盆地東端,日川の上流部に位置する。村名は,旧5か村が郡境を越えて大同したことを記念し将来の発展を念願して命名された。役場ははじめ鶴瀬に置かれたが,昭和29年初鹿野に移転した。村の成立と同時に,村内には天目区・田野区・水野田区・丸林区・古部(こぶ)区・宮本区・日影区・鶴瀬区・共和区・深沢区が定められた。昭和16年に大和小学校,同22年に大和中学校が開校,同24年県立山梨高校定時制大和分校が設置されたが同42年廃校となる。昭和29年には初鹿野のうち深沢区が勝沼町へ編入し,大字となる。同33年国道20号の新笹子トンネル開通,同52年中央自動車道の高井戸~勝沼間開通により,高速バスの甲斐大和停留所が設置された。同57年には村営日川渓谷レジャーセンターが開業した。世帯数・人口の推移は,昭和25年602・3,220,同35年536・2,667,同45年502・2,231,同55年494・1,952。第1次・第2次・第3次の産業別就業人口は,昭和25年882・188・237,同35年549・338・161,同45年374・328・347,同50年223・506・350。農家人口は昭和35年2,042,同45年1,560,同55年1,252と次第に減少している。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7098660 |