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北条城
【きたじょうじょう】


中世の山城。飯山市豊田に所在。北条集落の北方,標高750.6mの尾根に立地する。径約30mの楕円形の主郭に腰郭が付属する単純な縄張で,南方に空堀と急峻な崖があり,北西に下る尾根にも深さ2~3mの堀切が6つある。建武2年3月,市河助房らは信濃守護小笠原氏の軍に属し,常岩北条の北条方残党を攻め,城郭を破却している(市河文書/信史5)。城郭には館の意味も含まれるかもしれないが,当城も古い様式の山城であるので,この城郭にあたるかもしれない。なお,当城は戦国期に飯山南西の上倉より分家したという上倉氏が居城したとの伝承をもつ。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7100384