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沢渡城
【さわとじょう】


宮原城ともいう。室町期~戦国期の城。北安曇(きたあずみ)郡白馬村神城字沢渡に所在。姫川左岸に突き出た瘤状の山頂(878m)に主郭をおく,城域138m×72mのまとまりのよい城。仁科氏の親類筋の有力武将沢渡氏の持ち城。天正年間,武田氏により城館とともに破壊されたという。姫川の対岸1,800mほどに沢渡氏の三日市場館が,その裏山に三日市場城があるので,これらと一連のものであろう。仁科氏滅亡後,沢渡氏は小笠原貞慶に属し,天正10年9月19日には沢渡九八郎盛忠が沢渡の地を安堵され,また翌年5月18日小笠原頼貞が沢渡に移り,「沢渡十人衆」が宮本の地を安堵されている(御証文集/信史15・16)。同18年10月,盛忠は小笠原貞政の下総転封に従った(同前/同前17)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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