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末川
【すえかわ】


旧国名:信濃

木曽川支流西野川の源流部,末川流域の山間に位置する。木曽では村の中心から見たはずれ・端のことを末・浦・裏というが,末川の由来について「西筑摩郡誌」は「木曽中最末に開けし地なれば末といふか,又場末の意ならん」としている。地内には先土器時代・縄文時代の遺跡15か所,平安期の遺跡7か所が知られている。当地は高冷地のため,古くは「木曽の麻衣」として知られる麻織物やセイガアカブ(蕪菁)が主産物であった。木曽馬の飼育は堆肥を得るために始められたが,のちには福島の商人による馬小作制度という従属関係の中に組みこまれ,商人から馬を借りて飼育し,売上金の多くを搾取されることになった。
末川村(近世)】 江戸期~明治7年の村名。
末川村(近代)】 明治14~22年の村名。
末川(近代)】 明治22年~現在の開田村の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7101445