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東部町
【とうぶまち】


(近代)昭和31年~現在の小県(ちいさがた)郡の自治体名。烏帽子岳・籠ノ登山南麓。所沢川・三分(みわけ)川・金原川などが千曲川に注ぐ。田中町・禰津村・和(かのう)村が合併して成立。合併各村の大字を継承した13大字を編成。昭和33年滋野村を合併し,滋野を加え14大字となる。同34年滋野の一部が小諸市滋野となり,同41年丸子町と境界変更。町名の由来は小県郡の東部に位置し,大正末期から旧四か村立東部実科中学校を運営してきた経緯による(県市町村合併誌)。昭和59年の田775ha・畑1,521ha・宅地398ha・森林5,233ha・その他1,071ha。世帯数・人口は,昭和35年4,124・1万9,533,同45年4,713・1万9,077,同55年5,698・2万1,430。産業別就業人口は,昭和35年第1次産業61%・第2次産業18%・第3次産業21%,同50年第1次産業31%・第2次産業37%・第3次産業32%。農業は戦前の養蚕から,果樹・野菜・畜産・米などを中心に総合経営への転換が図られ,2次に及ぶ農業構造改善事業により近代化が進められている。中屋敷・曽根上の山・蛇川原のブドウ団地,新張(みはり)の野菜,海善寺・桜井・西宮地区の水田圃場整備,金井の矮化リンゴなどの生産団地化が進行。同60年には東部町農協和巨峰部会が第14回日本農業賞を受賞。水資源の安定供給を目指し,所沢川砂防ダム,横堰池・前橋池の建設が進行している(東部町の農業のあゆみ)。また国道沿いに大工場が誘致され,昭和59年の事業所数195・従業者数3,508,製造品出荷額764億283万円にのぼる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7102040