蓮
【はちす】

旧国名:信濃
千曲川下流左岸の平地から西の山地にかけて位置する。縄文時代から平安期の遺跡が段丘から山麓にかけて点在する。また段丘上に9基の古墳があり,8基が五里久保に集中。地内の小字五里久保には径約25mの円墳を主墳とする古墳群があり,室町期の五輪塔も多い。また,蓮付近で千曲川を渡る古道も推定され,中世には,渡し場の警護を兼ねた山城の蓮城があり,高梨氏との関連も注目される。また,段丘を南北に走る飯山道(善光寺道)もあり,さらに西方に分岐して,字沓掛を経て,斑尾山東麓道に合流し,越後に抜ける古代以来の古道も推定されている(信濃15‐10)。
【蓮(中世)】 室町期から見える地名。
【蓮村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【蓮(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7102711 |




