100辞書・辞典一括検索

JLogos

31

石津村
【いしづむら】


(近代)明治30年~昭和29年の海津郡の自治体名。太田・吉田・松山・田鶴(たづる)・境5か村が合併して成立。太田・吉田・松山・田鶴・境・安江の6大字を編成。養老山地東麓より揖斐(いび)川沿いの低地に至る一帯。村名は西の養老山地より産出する石を揖斐川舟運により搬出したのによる。明治初年より,温暖な気候を利用し,山麓一帯に柑橘類を栽培し,県下唯一のミカン産地。村役場は大字太田。小学校は大正4年石津尋常高等小学校となる。大正8年養老鉄道(現近鉄養老線)大垣~桑名間開通,石津駅・美濃松山駅開設。大正10年石津郵便局開設。昭和7年海津橋架橋。昭和11年の戸数523・人口2,860,田317町・畑194町余・宅地8万1,200坪・山林75町余・原野26町余。主要生産物は河川魚獲3,540貫・木製品5,950円。昭和29年城山町・下多度(しもたど)村と合併し南濃(なんのう)町となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7104421