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瀬尻村
【せじりむら】


(近代)明治22年~昭和18年の武儀(むぎ)郡の自治体名。小瀬(おぜ)・池尻2か村が合併して成立。旧村名を継承した2大字を編成。村名は合併2か村の1字ずつをとり命名。長良(ながら)川中流域の河岸堆積地の両岸を村域とし,鮎ノ瀬橋によって結ばれる。明治24年濃尾地震では総戸数332戸・総人口1,750人のうち全壊74戸・半壊221戸,死者4人・負傷者4人(震災誌附1)。戸口は大正3年354戸・1,729人,同8年336戸・1,836人(瀬尻地区沿革年表),昭和8年357戸・2,017人,同11年352戸・2,013人(武儀郡勢要表)。同17年351戸・2,097人,田224町2反余・畑84町7反余(関市史),明治23年小瀬鵜飼は宮内省の御猟場となり,保護を受けるようになった。江戸末期に一度完成したが,洪水で破壊された池尻用水が大正4年再興され,多大の恩恵を与えた。同5年ごろから電灯が普及し始める。昭和6年鮎ノ瀬橋が竣工し渡船場は廃止される。同18年倉知(くらち)村とともに関町へ合併,村名は解消,2大字は関町の大字に継承された。地名は自治会支部名・小学校名など,この地区の汎称として残る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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