長滝
【ながたき】

旧国名:美濃
長良(ながら)川上流右岸に位置する。白山登拝の拠点,美濃馬場白山長滝神社の鎮座地。同社は神仏混淆で,長滝寺の創建は養老年間,越前の人泰澄大師によると伝える。泰澄は当地北方4km奥の阿弥陀ケ滝(前谷)の祥瑞に感じて寺号を長滝寺と定めたという(白鳥町史)。往古六谷六院360坊を擁したと伝え,文永8年の白山美濃馬場長滝寺炎上神社仏閣注文にその規模の大きさがうかがえる。しかし明応のころから浄土真宗の浸透によって徐々に衰微していった(白鳥町史)。
【長滝村(近世)】 江戸期~明治30年の村名。
【長滝(近代)】 明治30年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7107507 |