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笠原村
【かさはらむら】


(近代)明治22年~昭和31年の城東(きとう)郡の自治体名。明治29年からは小笠(おがさ)郡に所属。弁財天川左岸に位置する。村名は当地が平安期の笠原荘域内であったことによる(静岡県小笠郡誌)。三輪古墳・三輪遺跡がある。岡崎・山崎の2か村が合併して成立。大字は旧村名を継承。大字山崎に役場を設置。明治24年の戸数558・人口2,658,船3。世帯・人口は,大正9年665・3,495(男1,736・女1,759),昭和25年795・4,549。大正4年頃の主な農産物とその産額は米5,220石・麦771石・茶3万2,750貫・繭65石・甘薯6万3,000貫,米麦のほか,茶の生産が盛んである。主な工産物は陶器と瓦(静岡県小笠郡誌)。大正4~11年に電灯がついた。明治22年笠原尋常小学校開校。同43年より5月上旬の1週間,お茶休み制が開始された(笠原小学校開校百年)。明治26~30年耕地整理および道路用悪水路改良工事を実施。明治45年中遠鉄道株式会社設立,大正3年横須賀町まで開通。同14年横須賀町南大阪まで延長,さらに昭和2年新三俣間を延長,池新田への連絡がすすめられた。軽便(けいべん)と呼ばれ人々に親しまれたが昭和42年廃止され,バス路線となった(静岡県磐田郡誌・袋井市制15周年記念誌「温故知新」)。昭和31年山崎の一部を大須賀町に編入し,大字山崎となる。同年袋井町に合併。各大字は同町の大字として存続。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7110617