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湯屋谷
【ゆやだに】


旧国名:伊賀

名張川支流の予野川中流部に位置する。地名の由来は,古く当地に温泉があったことにちなむと伝わる(伊水温故)。享保4年の「永保記事略」に湯屋谷村より温泉湧くとあり,湯治客でにぎわったという。その後蓮徳寺の小僧が葦毛馬の頭を湯壺に投げ入れて以来,温泉の湧出がやんでしまったという伝承も残る。同寺は各地の温泉寺と同様に薬師如来を本尊とする。また平安後期の作とされる木造日光菩薩立像・月光菩薩立像(像高約1m)も安置されており,境内には北条時頼が建立したという伝承をもち,南北朝期の作と推定される十三重石塔がある。
湯屋谷(中世)】 室町期に見える地名。
湯屋谷村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
湯屋谷(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7129869